脳は酸素を一番消費する臓器?!

若松えり子です

・・以前

「クレイジージャーニー」という番組で
フリーダイバーの篠宮龍三さんが、
とても興味深いことを仰っていました。

この記事は、以前にも書いたのですが、
とても重要なことですので、
再度、シェアしますね。

349036e20c222f77d0339e58c15954bd

ご存知のかたも多いと思いますが、
リュック・ベッソン監督の映画

「グラン・ブルー」

実在の天才ダイバー、
ジャック・マイヨールをモデルにした、
フリーダイビングの世界記録に挑む、
2人のダイバーの友情と軋轢を描いた物語。

篠宮さんは、この映画に魅了されてダイバーとなったそうですが、

6年程前に、初めて挑んだ世界大会の練習中に
「大ブラックアウト」を起こしてしまったそうで、

この「ブラックアウト」というのが
目標地点まで到達して戻ってくるときに、

「脳」が、酸欠状態になって気絶・失神してしまうことを言うのだそうですが、

サポートがなければ当然、死に至ることもあるという、死と隣あわせの過酷な競技。

以降2年間はスランプのようになって
ダイビングをやめようと考えたそうですが、

ジャック・マイヨールが、日本の「禅」の文化に惹かれていることを思い出し、
「禅」の関連本を読み漁っていたそのとき、

「因果一如」という言葉に出逢ったのだ、と。

これは、

「頑張ったからといって、
先に大きな成果を期待するな」

という意味で、
この言葉を知ってスランプから抜け出せた・・と。

一般的に、
「因果」ときたら「応報」と
連想されるかたが多いと思いますが、

「原因」があって「結果」がある。

と言う「因果応報」は、平たく言えば、

悪いことをしたら悪いことが起きる、
良いことをしたら良いことが起きる。

____________________

「因果一如」とは、

頑張ったからといって報われるとは限らない。
頑張ったからといって先に大きな成果を期待するな、

”頑張れたこと自体が、もうご褒美なのだ”
____________________

と。

「自分はこれだけ頑張ったんだから
結果出せるはずだ」

と考えてる自分はなんてやらしいヤツなんだ

と感じてから、
「自分との向き合い方」が変わったのだそう。

これは、

いろんな人に当てはまる、
すべてに通ずることだと思います。

自分にとって、運が悪いと思えることも、
人生のコインの「裏側」を経験しているだけ。

裏があれば、表がある

人生も「表裏一体」

美輪明宏さんの言葉に、

「白の白さが解るのは、黒の黒さを知ればこそ」

よくわたしも引用させてもらってるフレーズですが、

「白の白さ」を知るためには、やはり
「黒」も知る必要があって、

「思い出したくない過去」も、
「白の白さ」を知るために、必要だった「黒」なのだと。

だから、今もし

「黒」を学んでいて「苦しい」
「はやく抜け出したい」と思っているなら、

苦しもがくのをいったん止めて、
ただ、その状態にいる自分を

ただただ、

「感じて」「味わう」

「もう一人の自分」が、
冷静に客観的に自分自身を、「観る」のです。

ここで、

やはり「瞑想」がでてくるのですが、

フリーダイビングでも
潜る前には必ず、高い水圧に耐えるためヨガで内臓を柔らかくして、

それから、

「瞑想」をしてリラックスし集中力を高め、
精神をよい状態にしてから潜るのだと。

____________________

常に「思考」していると、

「脳」が「酸素を使い」すぎて、

いい結果(深く潜る)記録につながらない
____________________

ので、

「無心」になることが重要だと。

____________________

心を無にし、

脳の活動を如何にして抑える(休める)か。
____________________

まさに、「瞑想」です。

____________________

瞑想は、脳への酸素の消費を抑える

= 脳の休息
____________________

そして、こうも仰っていました。

____________________

「無になろう、無になろう、
と思っているうちは

無になれない」
____________________

もはや禅問答ですね。

では、

篠宮さんはどうやって、
心をコントロールしているのか。

「メンタルでメンタルは抑えられない」

「メンタルに対して、
動作やルーティンワークからアプローチして、無心にもっていく」

例えば、

ウエットスーツを履くときは、
右手や右足からつける。

など、

練習時から、

全く同じ動作&同じ行動をルーティン化し、
試合と同じ「オーガニゼーション」することで、

「無心」に近づけているのだそうです。

極度の緊張やプレッシャーなどには、
どんなに大きな大会だろうが何だろうが、

常に「普段から習慣化させておいたもの」を、

そのまま「普段通りに行うだけ」

なのだ、と。。

”心が変われば 行動が変わる”

”行動が変われば 習慣が変わる”

”習慣が変われば 人格が変わる”

”人格が変われば 運命が変わる”

ウィリアム・ジェイムズ(心理学者・哲学者)より

貴方は普段、何が習慣になっていますか?

また、何を習慣化させたいですか?

PAGE top

Top