本当のスピリチュアルとは?
(鏡の法則とワンネスについての
正しい理解・その2)
2017年10月26日
若松えり子です
先日、12ステップをご受講中のクライアント様とのお話の中で、
ご友人のお一人に、
「スピリチュアルな人だろうとは思うのですが、聞いてもないのに、いちいち
あなたの未来はあーだ、こーだ
と言ってきて、少し困っている」
と。
わたし自身も、以前働いていた
ヒーリングの会社で、ひとり、
同様な社員さんがいて、
困っていたことがありました。
結局、その社員さんは、
「断りもなく、
人のエネルギーを勝手にみてはいけない!」
と、上司に、
朝礼でこっぴどく叱られてました。
~スピリチュアル、って、
何をもってして、スピリチュアルなのか。
他の人が見えないものが見えるから、
スピリチュアル?
他の人が聞こえないものが聞こえるから、
スピリチュアル?
霊感がある(強い)から、スピリチュアル?
まったく、そんなこと関係ありません。
現代のスピリチュアリズムは、
個人的な、ごく私的な体験を
重視する傾向にあると感じます。
ただ単にエンターテイメントとして
スピリチュアルな文化を楽しむというのは
もちろんいいと思いますが、
やはり危険性も隠れていると思います。
たとえば、
瞑想を深めていくにつれ、
目に見えない世界とつながる回路が開いて、
なにか見えたり、聞こえたり、匂ったり、感じたりすることが普通にあります。
なのですが、
訓練次第で、誰にでもできる能力だったりするのですが、
これを、
「自分は特別な存在」と勘違いして、
それに囚われてしまうと、
《自我肥大》を起こしたり、
《現実逃避》状態になったり、
精神が不安定になったり、と
危険な状態になってしまいます。
トランス・パーソナル心理学では、
人の心の発達段階を
大きく3段階に分けています。
↓↓↓
1)「プレ・パーソナル」
自我を確立する前の、心理的に未成熟な段階
↓
2)「パーソナル」
「思いどおりにならないことへの耐性」を獲得し、地に足を着けて、現実に働きかけていけるようになる、自我を確立する段階
↓
3)「トランス・パーソナル」
人格的に高いレベルの成熟を成し遂げる段階
(精神的な自由を獲得した境地ともいえる)
これは、
自我を超えていく段階であり、
日々の生活にスピリチュアリティを体現している段階とも言えます。
で、
「プレ・パーソナル」(未熟な段階)の人は、
「自我の境界線」が弱いので、
無意識からのイメージにも侵襲(生体を傷つけること)されやすく、
そのため、
ニューエイジ系のセミナーやメソッドを経験する中で神秘体験をすることがあるのですが、
「これをありがたがってはいけない」、と
トランスパーソナル心理学者の
ケン・ウィルバー博士が、言っています。
なぜなら、
神秘体験に囚われてしまうことは、
心の発達・成長の妨げになるからです。
——————————————
心が十分に発達して、
トランスパーソナル段階の精神【構造】に達した人の「精神的に自由な境地」と、
心が未成熟な人が
一時的に神秘体験【状態】になるのとは、
まったく違う
——————————————
と、ウィルバー博士は言っています。
わたし達が目指すところは、
【状態】ではなく【構造(=発達レベル)】です。
つまり、
「神秘体験」のような【状態】を目指すのではなく、
「成熟した精神構造(=人格的な成熟)」
という【構造】を目指す必要があるのですね。
霊性やスピリチュアリティの毒を避けるには、
その手のものに足をすくわれないためには、
やはり、
自分の目に映る、
お他人様を「鏡」に「見て」
自分自身を「観る」
本当にスピリチュアルな人は、
「地に足が着いていて、謙虚」です。
そして、
自分の目に、
そういう人が映った、視界に入った、
ということは、
自分の中にも、同様なものが在りますよ、
ということ。
自分の中に、微塵も同様なものが無ければ、
それは目の前に映らない。
目の前に映った、モノコトヒトはすべて、
自分の中に在るモノコトヒトだから。
これが、鏡の法則