スピリチュアリティの毒⁈ 足を救われない為の在り方

若松えり子です。

連日、個別相談をしております中、

皆さん、

霊的な存在
 見える見えない、聞こえる聞こえない

ここに拘りすぎてる氣がします。

〜以前、受講生様とのお話の中で、

ご友人のお一人に、

「スピリチュアルな人だろうとは思うのですが、聞いてもないのに、いちいち、あなたの未来はあーだ、こーだと言ってきて、困っている」と。

私自身も、以前働いていた会社で、同様な人がいて、困っていたことがありました。

結局、その人は、上司から
「断りもなく、人のエネルギーを勝手にみてはいけない!」と、朝礼でこっぴどく叱られてました。

その人は、良かれと思って言ってくれてたとは思いますが、余計なお世話なんですね。

(こういう人は実は、
 マウント取りたがりの承認欲求の現れ)

スピリチュアルとは、
何をもってして、スピリチュアルなのか。

他の人が見えないものが見えるから、
スピリチュアル?
他の人が聞こえないものが聞こえるから、
スピリチュアル?

霊感がある(強い)から、スピリチュアル?

まったく関係ないです。

生きてる人はみんな一人一人が肉体を持った霊ですから、みんなスピリチュアルな存在なんですよね。

現代のスピリチュアリズムは、個人的な、ごく私的な体験をまだ重視する傾向にあると感じます。

ただ単に、エンターテイメントとして、スピリチュアルな文化を楽しむというのはもちろんいいと思いますが、

やはり危険性も隠れているように思います。

例えば、
瞑想を深めていくにつれ、目に見えない世界とつながる回路が開いて、なにか見えたり、聞こえたり、匂ったり、感じたりすることが普通にあります

普通なんです
、これ。

日本人なら、尚更です。

(YAP遺伝子や、縄文時代の話にもありますが、これはまたの機会に詳しく話したいと思います)

瞑想などの訓練鍛錬次第で、誰にでもできる能力だったりするのですが、

ただ、時間をしっかり使うことが必要です。

これを、「自分は特別な存在」と勘違いして、それに囚われてしまうと、
《自我肥大》を起こしたり、
《現実逃避》状態になったり、
精神が不安定になったり、と危険な状態になってしまいます。

トランス・パーソナル心理学では、
人の心の発達段階を大きく3段階に分けています。

↓↓↓

1)「プレ・パーソナル」

自我を確立する前の、心理的に未成熟な段階


2)「パーソナル」

思いどおりにならないことへの耐性」を獲得し、地に足を着けて、現実に働きかけていけるようになる、自我を確立する段階


3)「トランス・パーソナル」

人格的に高いレベルの成熟を成し遂げる段階
(精神的な自由を獲得した境地ともいえる)

これは、
自我を超えていく段階であり、
日々の生活にスピリチュアリティを体現している段階とも言えます。

で、

「プレ・パーソナル」(未熟な段階)の人は、「自我の境界線」が弱いので、
無意識からのイメージにも侵襲(生体を傷つけること)されやすく、
(乗っ取られやすい、洗脳)

そのため、ニューエイジ系のセミナーやメソッドを経験する中で神秘体験をすることがあるのですが、

「これをありがたがってはいけない」と、トランスパーソナル心理学者のケン・ウィルバー博士が、言っています。

なぜなら、
ーーーーーーーーーーーーーーーー
神秘体験に囚われてしまうことは、

心の発達・成長の妨げになるからです。
ーーーーーーーーーーーーーーーー

・心が十分に発達して、
トランスパーソナル段階の精神【構造】に達した人の「精神的に自由な境地」と、

・心が未成熟な人が
一時的に神秘体験【状態】になるのとは、

 まったく違う

と、ウィルバー博士は言っていますし、感じる「エネルギー」が全く違います。

言葉で嘘はつけても、目に見えないエネルギーは、嘘をつけません。

私たちが目指すところは、

【状態】ではなく【構造(=発達レベル)】です。

つまり、

×「神秘体験」のような【状態】を目指すのではなく、


◉「成熟した精神構造(=人格的な成熟)」

という【構造】を目指す必要があるのですね。

霊性やスピリチュアリティの毒を避け、その手のものに足をすくわれないためには、

やはり、

自分の目に映る、
お他人様を「鏡」に「見て」

 自分自身を「観る」

本当にスピリチュアルな人は、

「地に足が着いていて、謙虚」です。

そして、

自分の目に、そういう人が映った、視界に入った、
ということは、

自分の中にも、同様なものが在りますよ、
ということ。

自分の中に、微塵も同様なものが無ければ、それは目の前に映らない。

目の前に映った、モノコトヒトはすべて、

自分の中に在るモノコトヒトだから。


これが、鏡の法則』

PAGE top

Top