目から鱗のメンタルコントロール
2016年8月19日
若松えり子です。
リオも甲子園も盛り上がってますね~!
吉田選手は惜しかったですが、代わりに後輩達の活躍ぶりと言ったら!
十分すぎる貢献、功績ですよね。
バドミントン女子ダブルスの高橋・松友ペアも「金」って!
メダルが取れた、取れなかった
雪辱を果たせた、果たせなかった
期待に応えられた、応えられなかった
思いは様々あると思いますが、檜舞台までの道のりを経験できたこと
そのプロセスが人生の大きな宝になるのだと思います
人生は チャレンジ!
みなさんはどんな夏を過ごされてますか?
さて、アスリートつながりの話で、これも深~く感銘を受けてしまったお話がありますのでシェアしますね。
現在、深夜放送中の「クレイジージャーニー」という番組が好きで、毎回録画して見ているのですが(録りだめやっと見終えた)
フリーダイバーの篠宮龍三さんがゲストの回で、とても興味深いことを仰っていました。
ご存知のかたも多いと思いますが、リュック・ベッソン監督の映画「グラン・ブルー」
実在の天才ダイバー、ジャック・マイヨールをモデルにした、フリーダイビングの世界記録に挑む2人のダイバーの友情と軋轢を描いた物語。
篠宮さんは、この映画に魅了されてダイバーとなったそうですが、
6年程前に、初めて挑んだ世界大会の練習中に「大ブラックアウト」を起こしてしまったそうで、
この「ブラックアウト」というのが、目標地点まで到達して戻ってくるとき、脳が酸欠状態になって気絶・失神してしまうことで、
サポートがなければ当然死に至ることもあるという、死と隣あわせの過酷な競技。
以後の2年間はスランプのようになってフリーダイビングをやめようと考えたそうですが、
ジャック・マイヨールが日本の「禅」の文化に惹かれていることを思い出し、禅の関連本を読み漁り、そのとき「因果一如」という言葉に出会ったのだそうです。
これは「頑張ったからといって、先に大きな成果を期待するな」という意味で、この言葉を知ってスランプから抜け出せたと。
一般的に、「因果」ときたら「応報」と連想されるかたが多いと思いますが、
原因があって結果がある。「因果応報」とは、平たく言えば、悪いことをしたら悪いことが起きる、良いことをしたら良いことが起きる。
「因果一如」とは、頑張ったからといって報われるとは限らない。頑張ったからといって先に大きな成果を期待するな、と。
”頑張れたこと自体が、もうご褒美なのだ” と。
「自分はこれだけ頑張ったんだから結果出せるはずだ」とか考えてる自分はなんてやらしいヤツなんだと感じてから、向き合い方が変わったのだそう。
これは、いろんな人に当てはまる、すべてに通ずることだと思います。
自分にとって運が悪いと思えることも、人生のコインの裏側を経験しているだけ。人生も表裏一体。
美輪明宏さんの言葉に、「白の白さが解るのは、黒の黒さを知ればこそ」、よくわたしも引用させてもらってるフレーズですが、
白の白さを知るためには、やはり黒も知る必要があって、思い出したくない過去というのも、白の白さを知るために、必要だった黒なのだと。
だから、今、「黒」を学んでいて「苦しい」、はやく抜け出したいと思っているなら、苦しもがくのをいったん止めて、ただ、その状態にいる自分を「感じて」「味わう」。
もう一人の自分が、冷静に客観的に自分自身を、「観る」のです。
ここで、やっぱり瞑想がでてくるのですが、
フリーダイビングでも、潜る前には必ず、高い水圧に耐えるためヨガで内臓を柔らかくして、
それから、瞑想をしてリラックスし集中力を高め、精神をよい状態にしてから潜るのだと。
常に思考していると、脳が酸素を使いすぎていい結果につながらないので、無心になることが重要だと。
心を無にし、脳の活動を如何にして抑えるか。
まさに、瞑想です。
こうも仰っていました。
「無になろう、無になろう、と思っているうちは、無になれていないってこと。」
もはや禅問答ですね。
では、篠宮さんはどうやって、心をコントロールしているのか。
「メンタルでメンタルは抑えられない」
「メンタルに対して、動作やルーティンワークからアプローチして、無心にもっていく」
例えば、ウエットスーツを履くときは右手や右足からつけるなど、
練習時から、全く同じ動作&同じ行動をルーティン化し、試合と同じオーガニゼーションにすることで、無心に近づけているのだそうです。
極度の緊張やプレッシャーなどには、どんなに大きな大会だろうが何だろうが、常に「普段から習慣化させておいたもの」をそのまま普段通りに行うだけなのだと。。
”心が変われば 行動が変わる”
”行動が変われば 習慣が変わる”
”習慣が変われば 人格が変わる”
”人格が変われば 運命が変わる”
ウィリアム・ジェイムズ(心理学者・哲学者)より
みなさんは普段、何が習慣になっていますか?
また、何を習慣化させたいですか?